第66回関東整形災害外科学会、会期:2026年3月20日(金) - 21日(土)、会長:種市 洋(獨協医科大学医学部医学科整形外科学 主任教授)、会場:ライトキューブ宇都宮

会長挨拶

第66回関東整形災害外科学会の開催にあたって

会長

第66回関東整形災害外科学会
会長 種市 洋
獨協医科大学医学部整形外科学教室 主任教授

第66回関東整形災害外科学会は2026年3月20日(金)〜21日(土)、「若き力が織りなす整形外科の新章」をテーマとして、ライトキューブ宇都宮において開催する運びとなりました。長い歴史をもつ本学会を獨協医科大学整形外科学教室が担当させていただますことを大変光栄に存じ、心より感謝申し上げます。

超高齢化社会のわが国は2040年に高齢者人口がピークを迎え、その後の生産年齢人口の減少から高齢化率はさらに上昇し、40%前後で維持される見込みです。わが国が持続可能な社会であり続けるための基本は高齢者の「自立」といえます。高齢者の自立には健全な運動器が必須条件となるため、整形外科の果たす役割はますます高まっていきます。また、現代は「患者中心の医療」、すなわち患者のオートノミーを重視した「価値に基づく医療(value based practice)」の実践が我々医療者に課せられた命題です。これまでのようにEBM(evidence based medicine)のみでは十分でなく、患者さんの心理・社会的背景から真に価値ある医療を提供することが求められます。この新たなムーヴメントには次世代を担う若き医師たちの力が不可欠です。このことから、本学術集会のテーマは「若き力が織りなす整形外科の新章」とさせていただきました。若き整形外科医の登竜門としての役割を果たしてきた本学会において、次世代を担う整形外科医が新たな時代に向けての議論の口火を切っていただくことを願っています。

第66回関東整形災害外科学会は私どもの地元・宇都宮市で開催させていただきます。会場であるライトキューブ宇都宮はJR宇都宮駅直結の大変便利な立地にある新しいコンベンションセンターで、関東一円から抜群のアクセスを誇っています。会期はちょうど桜前線が届く頃で、日光東照宮などの世界的な文化遺産、華厳の滝、中禅寺湖などの奥日光エリアや那須エリアなど豊かな自然に恵まれた栃木の地をご堪能いただけます。ご参加いただける会員の皆様が本学術集会を十分にご満喫いただけるよう教室員一丸となって準備して参りたいと思います。

謹白